top of page

Event Report

薬草大麻のある未来の日常、

ハーバルクラフトのように嗜む女性の輪

―CBD アドベント2025―

※本企画は、CBDアドベントカレンダー2025参加記事です。

​ 新しい始まりの季節。古都を彩る満開の桜、やわらかな風、澄んだ青空。

4月5日12:30、CANNABIS RETREAT in Kyotoの会場omamoriHEMPに続々と集まる女性たち。カンナビノイドについて知識も経験もないという参加者もいれば、海外で大麻草を含めたプラントメディスン探究をしているという女性、さらにご家族のてんかんをカンナビノイドでケアする方法を知りたいと参加くださった方など、様々なバックグラウンドをもつ15名が足を運んでくれました。

​講師は、世界各地で薬草やセラピーの学びを深めながら、のべ2万人以上の方にハーブのパーソナルブレンドを提供してきた植物療法家のAlysaさん。パートナーの難治性てんかんの治療法を模索するなかでCBDに出会い、そこから大麻草の探究が始まり、他のハーブにはない薬効の高さに魅了されていったといいます。

IMG_0891_edited.jpg

日本では厳しく規制されているため、大麻草全草の恩恵にあずかることはまだまだ難しいのが現状です。そこでAlysaさんは、大麻草に含まれるテルペンやフラボノイドにも注目。それを他のハーブで代用し、日本で利用できるカンナビノイドとブレンドすることで、大麻草全草の薬効に近い体感を得られるハーバルレシピを研究しながら、薬草大麻の魅力を発信し続けています。

 

そんな、薬草愛に溢れるAlysaさんの指導のもと、それぞれがまず自分と向き合い、心と体が、いま必要としているハーブを好みの分量で調合。そこにカンナビノイドのクリスタルを適量加えて、世界に二つとない、参加者一人ひとりのオリジナルブレンドによるハーブロウリュ、ジョイントを作りました。

ハーブをグラインダーで細かく砕いて紙に巻き……。女性たちが黙々とジョイントを作る姿は、ちょっと不思議で、でも、とても美しくて。

少し先の日本の未来、リラックスしたいとき、気分転換をしたいとき、心身を整えたいとき、お酒やタバコ、コーヒーの代わりに、まるでハーバルクラフトを楽しむように、女性たちが薬草大麻を日常に取り入れることは特異なことではなくなっているのではないか。omamori HEMPの洗練された空間も手伝って、そんな豊かな未来を垣間見たような気がしました。

座学&ワークショップの後は、カナビスサウナタイム。サウナが設置されたテラスでは、大麻草本来のアントラージュ効果に近い薬効を再現したAlysaさんのボング体験も。喫煙経験のない女性がほとんどでしたが、ジョイント作りも、ボング体験も皆さん積極的に楽しんでいたのも印象的。

 

サウナの合間にボングを嗜み、冷水に入って陶酔感に浸ったり、心を開いて会話を楽しんだり。春のやわらかな風にあたりながら、瞑想をする人、ぼ〜っと空を眺めて気持ちよさそうに目を細める女性。それぞれのリトリート時間が流れていきました。

 

サウナの合間に、希望者には有名ホテルスパに勤務するセラピスト・さとこさんによる、CBD配合のマッサージオイルをたっぷり使った本格的なマッサージも提供。「ゆったり、深く、パワフルにほぐされていく時間に身を委ねていると、心のざわつきが次第に落ちついていきました。感情と体は密接に繋がっていると言いますが、体の緊張をほぐすことも、感情を整えるのに役立つのですね!」と、ある参加者が嬉々として話してくれたことも忘れられない思い出です。

日が沈んだ後、テーブルに色彩を添えてくれたのは豪華な本格自然食ディナー。CBDとのアントラージュ効果を期待できるハーブの他、自家製発酵食品と野草がおりなす、シェフのチカさん考案の料理で、さらに会話に花が咲き……。

 

気づくと、初めましての人も、スタッフも誰もが打ち解け、あたたかくつながり、会場は穏やかな笑い声に包まれていました。

 

お腹が満たされたあとは、Alysaさんのパートナーであり、難治性てんかんの当事者として特定臨床研究にも参加しながら、医療大麻合法化への道のりを最前線から記録し続ける映画監督・映像クリエイターの杉野啓基さんによる作品も上映。医療大麻の実際、そして大麻草の医療的価値とともに、厳しい規制の是非を問う、示唆に富んだドキュメンタリー映画を通して、一人ひとりが大麻草から社会の問題に目を向け、考えるきっかけにもなりました。今回初めてカンナビノイドを体験したという若い女性は「なぜこれほどまでに大麻草が規制されてしまうのか。医療的価値があるものを、過剰に取り締まる理由について改めて自分でも調べてみようと思いました」と、まっすぐな声を共有してくれました。

最後は、ハーバリストとしてハワイでも活躍していたAlysaさんの誘導で、大切な仲間、家族、そして自分との関係性をより良いものにするための、ハワイに伝わる祈りと瞑想ワーク「ホ・オポノポノ」にも、少しだけ触れながら、カナビスづくしのリトリートを締め括りました。

祈りを終えて周囲を見渡すと、みんなイベント開始時とはまるで別人!最初は「体調が優れない」と不安げだった女性も、肌艶がアップし、キラキラした笑顔に包まれ、緊張モードの女性も、リラックスして周囲と打ち解けていたり。クローズ予定の時間を過ぎてもなお、別れを惜しんで、対話を続けていた光景には、思わず胸が熱くなりました。

 

なお、植物療法家Alysaさんの連載コラムでは、薬草大麻を感じられる、アントラージュレシピを公開しています。本レポート記事を読んで、カンナビノイドの心地よさを体験してみたい!と感じた方は、ぜひAlysaさんのスペシャルレシピを試してみてください。できれば、大切な誰かと一緒に取り入れてみるのがおすすめです。

 

体がじんわりあたたかくなる感覚、ハートがふわっと開く感じは、大好きな仲間と一緒だと、より体感しやすくなるのではないかと思います。ぜひ、みなさんの日常のなかでも、カナビス女子会を開いてみてくださいね!

 

体が緩んだとき、いつもよりも深い絆が育まれたり、本心を穏やかに語り合えたり。カンナビノイドの上品で優しい「酔い」を体感できるはずです。

最後になりますが、今回のイベントはGreeus さま、38MIYAさま、VapeMania EBISUさまの協賛ほか、企画から運営まで協力いただいたCBD部のこんさん、企画の中核を力強く支えてくれた植物療法家のAlysaさんomamoriHEMPのももさん、まゆみさん、CHICKA-DHEEシェフのチカさん、映画監督・映像クリエイターの杉野さん、セラピストのサトコさんのサポート無くして開催することはできませんでした。

改めてご協力いただいた全ての方に、この場をお借りして感謝を申し上げます。そして、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。

 

記念すべきWomen’s Medicine2040第1回目のイベントは、皆様のおかげで、わたしたちにとっても記憶に深く刻まれる特別な機会になりました。

IMG_0867
IMG_0685
IMG_0705
IMG_0713
IMG_0756
IMG_0758
IMG_0759
IMG_0935.jpeg

イベントを終えて…

「ゆらぎ」と「ねむり」を整えることを目的に開催したリトリートイベント。想定していた参加者は、ゆらぎ世代といわれる、不調を抱えやすい30代後半〜50代にかけての女性でした。しかし、蓋を開けてみると、20代の若い女性も参加くださり、世代を超えて「チル」、「リラックス」、「デトックス」体験に惹かれる女性が多いことを実感しました。
 
それだけ日常のなかでストレスや疲れを感じている、あるいは自分が心地よくなる時間に重きを置く女性が増えている、ということかもしれません。
 
今回、初めてカナビスリトリートを開催して感じたのは、CBDやCBG、CBNにも心を開き、人と人をつなぎ、至福をもたらす作用があるのではないかということ。他のハーブとのブレンドやサウナによる相乗効果もあったと思いますが、どんな場所で、誰と一緒に試すのか、というのも「心地よさ」を深めるうえで大きな要素ではないかと感じます。

そして病気になってしまったときに服用する薬だけがメディスンではないということを改めて確信した時間でもありました。人間らしいぬくもりに気づかせてくれるもの。創造的な時間のなかで穏やかに対話をしたり、心と体を緩ませ思考に余白を生み、今にくつろげるのなら、それは日常を彩り、未来への活力を生み出すディスン。至福を日々のなかで感じられる時間が多いほど、心と体の健全性も高まります。
 
わたしたちは、誰もが幸せを追求する権利があります。社会的な責任のなかで誰かのため、何かのために生きている人こそ、毎日のなかで、ほんの数分でも至福を感じられる時間が大切なはずです。そしてその手段は多いほうが、人生は豊かになるのではないかとも思います。
 
Women’s Medicineの役割は、女性が心地よく生きる手段を考察しながら、至福を共有できる輪を広げていくこと。今後も、スローペースではありますが、様々な企画を実施予定です。これからの展開もどうぞお楽しみに!

Women's Medicine編集部 染矢真帆

bottom of page